QSAR Flex
in sillicoリスク評価支援ツール

米国MultiCASE社のQSAR Flexは、化合物リスク評価のための新しい計算アプローチを実現したソフトウェアです。アナログ検索、回帰分析、ランダムフォレスト、ベイジアンネットワークを活用し、統計ベースおよび知識ベースのQSARアプローチにより、化合物の物理特性の予測や複雑な毒性を推定することができます。特にニトロソアミン類不純物のような複雑な毒性を有する化合物に対する評価に適しています。
[COMING SOON] CPCA評価モジュール追加予定
QSAR Flexについて
QSAR Flexは機械学習と定量的構造活性相関 (QSAR)に基づいた化合物の物性値と複雑な毒性の予測が可能で、ニトロソアミン類不純物のリードアクロスや生態毒性の評価などをサポートします。操作は非常に簡単で、ユーザーのデータに対して複雑な操作は求めません。また、予測スピードも非常に早く、数分で数千の化合物を処理することができます。
ニトロソアミン類不純物のリードアクロスをサポート
QSAR Flexはニトロソ基近傍の構造類似性(Alert Environment similarity)に基づいて、
CPCAポテンシーカテゴリー分類をサポート
MultiCASE社は、EMAがニトロソアミン類の発がん性リスクについての新規評価方法(CPCA:Carcinogenic Potency Categorization Approach)を提示したことを踏まえ、QSAR FlexにCPCA評価モジュールを追加する予定です。
これにより、QSAR Flexを使用することで、リードアクロスを用いたAI推定に加え、CPCAのポテンシーカテゴリーへの分類を簡便に実施することができます。
具体的なリリース情報は近日中に公開予定です。
生態毒性の評価をサポート
QSAR Flexは二値的な予測(陽性/陰性など)だけでなく、
- Algae(藻類)
- Tetrahymena pyriformis(原生生物)
- Daphnia magna(ミジンコ)
- Pimephales promelas (魚類)
- 生物濃縮係数
- 微生物分解能
- 土壌吸着性
データ入力支援機能 DataKurator 搭載
QSAR Flexは、化学構造を含むファイルの入力エラーを調べ、修正するDataKuratorを搭載しています。この機能により、事前に入力ファイルの構造エラー、混合物や塩、重複した構造を修正することができます。
- MOLファイル、SDファイル、CDXファイルが入力可能
- 分子構造作画ツールを利用可能
レポート機能
予測結果とアナログ物質のデータはExcelファイルに出力する
稼働環境
- OS:Windows 10/11、Windows Server 2008R2以降のServer OS。いずれも、日本語/英語(64bit)
- CPU:Intel Core iシリーズ、または、互換シリーズ (推奨:第8世代Intel Core iシリーズ以降)
- HDD/SSD:20GB以上の空き (推奨:SSD)
- RAM:2GB以上の空き (推奨:16GB RAM)
- モニター:1280×720以上の高解像度なもの (推奨:1920×1080以上)
※記載の商品名等は各社の登録商標、または商品の場合があります。